敷地全体に渡って外部空間を楽しめるよう平家建てとした。ここでは家をひとつの塊とせず、形や大きさの異なる4つの棟に分け、それを一列に連結した。4つの棟には車庫、寝室、水周り、居間・台所が納まる。 各々の棟は平面的には矩形だが、それぞれ屋根の向きを変えており、そのために家の中では変化のある空間を楽しむ事ができる。凹凸が多い平面計画は緑を奥の方まで引き込む事を可能にし、通風や採光の点で具合が良い。隣接する棟の屋根の高さや向きが違うので、屋根のズレた部分の天井附近には開口部を穿つ事ができる。そこからは空を、あるいは陽光を、あるいは月を楽しむ事ができる。 室内の仕上げは、杉、桧、漆喰が使われている。
用途 | 専用住宅 |
竣工 | 2006年 |
場所 | 福島県 いわき市 |
完成時の居住者 | 夫婦 |
構造 | 木造平屋建 |
延床面積 | 133.95㎡ |
施工 | 田村建材 |
受賞等 | 日本建築家協会優秀建築選2007選出 |