海と山を望む高台にあり3世代5人が暮らす。建主は色々な価値観を持った人が柔らかく共存できる家を望んだ。この家は八角形の筒と四角形の筒が入れ子状になっている。この2つの図形の間に生まれた環状のワンルームは家族皆の共通の場所で、1階はリビング・ダイニング、2階は寝室として使われている。ドーナツ状に連結するこの居住空間は全方位に対して開かれ各自好きな場所を選ぶことができる。1階は恵まれたパノラマを生かそうと連続窓としたため中央の四角が実質的な構造上のコアーとなり、それが視覚的に表現されている。 この四角形には、1階はキッチン2階は納戸、更に最上部はルーフテラスが置かれ、屋根を突き抜け全天空に開いている。
建物外観。緑豊かな高台に建っています。手前の大きなウッドデッキはリビングの延長として使えます。2階の凹んだ部分は物干スペースにもなるバルコニー。
用途 | 専用住宅 |
竣工 | 2005年 |
場所 | 神奈川県 三浦郡 |
完成時の居住者 | 夫婦+子供1人+両親 |
構造 | 木造2階建 |
延床面積 | 152.39㎡ |
施工 | 渡辺建築店 |
受賞等 | 神奈川県建築コンクール最優秀賞 日本建築家協会優秀建築選2006選出 あたたかな住空間コンテスト優秀賞(キッチン部門最優秀賞) |