壁も天井も漆喰で仕上げられた真っ白い空間の中央に、基礎から屋根まで達する木のやぐらが組上げられている。
玄関を入るとすぐ目の前に現れるこのやぐらには、2つの床が仕組まれている。1つは基礎のレベルまで掘り下げられた、天井の低い空間。もう1つは1階と2階の中間レベルに設けられた『コンヴィヴィウム』と命名した空間。
コンヴィヴィウムはラテン語で「共に生きる場所。共に楽しむ場所。」ここは家族皆の居場所になる。コンヴィヴィウムは1階のキッチン・ダイニングと2階の個室の中間のレベルに位置し、上下どこからも視線が通り、風や光も抜け、月の光も落ちる、木に包まれた場所。
建物外観。落ち着いた深みのある外壁は、リシン掻き落とし仕上げ。写真左手が玄関となっており、玄関上部は洗濯物が干せるルーフテラスになっています。
用途 | 専用住宅 |
竣工 | 2009年 |
場所 | 東京都 杉並区 |
完成時の居住者 | 夫婦+子供2人 |
構造 | 木造2階建 |
延床面積 | 118.74㎡ |
施工 | 渡辺富工務店 |