大豆戸町内会は横浜市の中でも世帯数が多く、少人数から大人数まで様々な集会に対応できることが求められました。1階・2階には大小の会議室、3階にはダンスなども楽しめる多目的室を計画することで、多様なニーズに応えるプランとしています。子供から高齢者まで安心して利用できるよう、道路からポーチまでのアプローチはスロープとし、バリアフリーに配慮しています。アプローチ部分にはスロープに沿って花壇を設け、来館者だけでなく近隣住民も季節の花を楽しむことができるようにしました。また、外壁は桜色の左官仕上げとし、深みのある柔らかい表情に仕上げました。スロープに沿った壁には、サワラ板を張り、来館者を温かく出迎えてくれるような佇まいをイメージしています。来館者、近隣住民、子供から高齢者まで誰にとっても永く愛される会館を目指しました。

南東側外観。会館の顔となる道路側の外壁はリシン掻き落とし仕上げとしました。道路側以外の外壁面はリシンをスタイロフォームで擦って仕上げています。

左:南西側外観。敷地西側には駐車スペースがあります。奥にある屋外階段は2階会議室からの避難用として設置しました。
右:アプローチ。高齢者や車いす利用者に配慮し、道路から会館内へはスロープを設けています。スロープに沿って花壇を計画し、来館者や近隣住民が自然を楽しめるようにしました。


玄関ホール。会館内は素足で利用するため、床材には部分的に桧フローリングを使用し、木の温かみを肌で感じられるようにしています。

1階会議室。30人程度の小規模な集会に利用できます。道路側に設けた木製窓からは、花壇に植えた樹木が見えます。

2階会議室。80人程度の大規模な集会が可能です。梁せい45cmのLVL(単板積層材)を使用することで、スパン7.21mの無柱空間を実現しました。3階倉庫にあたる部分の天井を高くすることで、明るく開放的な空間としています。

3階多目的室。ダンスの練習などにも利用できるよう、床は桧フローリングとしています。ひな壇部分は、休憩用の椅子や客席など様々な使い方が可能です。階段を上った先は町内の備品を収納できる倉庫になっています。左側の窓からはバルコニーへ出ることができます。

左:2階調理場。業務用の大きなコンロやシンクを採用し、使い勝手に配慮しました。
右:南側外観の夕景。アプローチ部分に明かりが灯り、板張り壁の表情が浮かび上がります。

用途 | 町内会館 |
竣工 | 2018年 |
場所 | 横浜市 港北区 |
構造 | 木造3階建 |
延床面積 | 292.58㎡ |
施工 | 横溝工務店 |
受賞 | 2016年住緑家コンペにて採用 |