敷地は丘の上に広がる街に入る何本かの道の 1 本に面していて、坂道を上りながらふと頭を上げた時お迎えしてくれる重要な位置にあります。 大会議室の大きな開口部がこの道に面して開けられ、町内会館での活動を可視化できるようにしています。一方、小会議室は玄関ポー チ越しに差し込む光に満ちた天井の低い空間です。全く違う雰囲気の2つの部屋がこの建築に仕組まれています。 会議室 1 と会議室 2 を連続する一室空間として使う時、ロフト空間は桟敷席のようで、内部空間全てがあたかも劇場の様に立体的に繋がります。 室内だけでなく玄関ポーチや道路側の軒下空間も含め、子ども達が嬉々として走りまわる姿をイメージして設計をまとめました。

右:南西外観。室内へ光が入るよう、南から北へ下る片流れ屋根としています。南側の軒下空間は玄関ポーチとなっており、内側の壁のみ板張りにすることで、来館者を温かく迎えます。
左:外観の完成イメージスケッチ。お祭り等イベントの際は、軒下の玄関ポーチに机を出して受付にしたり、さまざまな使い方ができます。


右:北西外観。外壁はローコストで汚れにくく、メンテナンスがしやすいサイディング張りとしています。
左:外観の完成イメージスケッチ。周辺環境に溶け込む、シンプルで落ち着いた佇まいとしています。


大会議室。片流れ屋根の形状を活かした勾配天井とすることで、十分な天井高を確保しています。右側は小会議室。その上にはロフトがあります。

右:小会議室。大会議室との間の建具を外せば、一体的に利用することができます。天井を低くすることで落ち着いた空間としています。
左:イベント時の様子。右側はキッチンのある廊下があり、会食パーティー時には会議室と行き来しやすいようになっています。


左:廊下からロフトへ上る階段。蹴込板なしのオープンな階段とすることで、光が通るようにしています。
右:ロフト。一部の壁はルーバーとすることで、光と風を取込めるようにしています。右側のルーバーからは大会議室を見下ろすことができます。


左:雨水タンク。断水時に備え、雨樋から直接採水できるようにしています。
右:災害用マンホールトイレ。マンホールの直上に便器とテントを設置することで簡易的なトイレになります。

用途 | 町内会館 |
竣工 | 2017年 |
場所 | 横浜市 戸塚区 |
構造 | 木造平屋建 |
延床面積 | 84.46㎡ |
施工 | 柳橋工務店 |
受賞 | 2015年住緑家コンペにて採用 |