膨大な書籍を納める書庫を計画している。また農を中心に据えた地に足の付いた暮らしをしたいという御希望で、野菜や果樹を作る庭から台所に直接入れる計画とし、バスルームやワークスペースもその延長線上に置いた。この家は4つの箱を少しずつずらしながら積み上げる構成をとっている。4つの箱には下から床下収納、バスルーム、台所、そして寝室が入る。この家の特色は、積み上げられた箱の隙間が家中つながる事。膨大な書物はこの隙間空間にオープンに収蔵され、そこは家族皆の図書コーナーにもなる。この箱を更に登ると、最後は「雨の降ってくるお部屋」と息子さんが命名したルーフテラスに到達する。
建物外観。農を中心にした暮らしをしたいという奥様の思いから、玄関は設けず、庭に面した土間から室内へ入るようになっています。


キッチンから見た居間。階段を6段上った奥に見えるのは和室。和室の下は半地下の収納になっています。

キッチン。居間に面しているため、家族と会話をしながら料理ができます。居間の床はサワラ、壁は漆喰と杉板張り。厨房のようなキッチンはステンレスと杉を用いた造作。

左:空間構成を表す模型。家の中に様々な床レベルがあり、回遊しながら上っていきます。
右:居間とキッチン方向を見る。通路は膨大な本を納める書庫の役割も果たしています。左手奥にはさらに階段があり、2階へと続きます。


2階から書庫を見る。日だまりができた窓辺は、家族の図書コーナーになっています。
用途 | 専用住宅 |
竣工 | 2007年 |
場所 | 東京都 立川市 |
完成時の居住者 | 夫婦+子供1人 |
構造 | 木造2階建 |
延床面積 | 108.15㎡ |
施工 | キューブワンハウジング |
受賞等 | 日本建築家協会優秀建築選2008選出 |