建築の内外を隔てる4つの面に開けられた 開口部、そして、そこから顔を出す1階デッキ、2階テラスがこの家の表情や光や風の道をつくり出している。また、2階天井のデザインも、この家の特色となった。屋根の形そのままに中央の高い天井が部屋をすっぽりと包み込む。各部屋の間仕切壁の高さを2.1mとし、天井面との間はスペースを確保した。細かく分節された各部屋の上部は天空からの光でエッジを際立たせた白いひとつながりの面が連続する。外周部の壁には土が塗られ、ワラや砂の混じった複雑な表情と深い色が光の微妙な変化を繊細に表現している。

右:建物外観。庭の深い木々に囲まれています。外壁はリシン掻き落とし仕上げ。板張りの塀はレッドシダー。
左:庭のデッキ。居間に面しており室内と一体的に使用することができます。4畳半ほどあるため、食事をしたり、5匹の犬の遊び場にしたり様々な使い方ができます。


ダイニング。床はヒノキ、黄土色の壁は土塗り壁。階段につながる壁と天井は杉板を使用しています。奥の窓に掛けられたカーテンは、大きな布状になっており、留める位置で表情が変わります。

キッチン。ダイニングと対面式になっています。左側のコンロまわりの壁と天井は、ステンレスを使用することで掃除がしやすいようになっています。

2階の廊下。トップライトから光が差し込む明るい空間としています。壁一面に設けられた造付け本棚の上部はガラスとなっているため、廊下に面した個室にも光が届きます。

主審室。正面の本棚の裏はウォークインクローゼットになっています。左側の窓の先はテラスに続いています。白い天井は石灰クリーム吹付け仕上げ。

右:バルコニー。軒の出が深いため、雨が掛かりにくく、洗濯物干しスペースとして使えます。手すり壁の手前の床はグレーチングになっています。手すり壁の影で陰湿になりがちな部分をグレーチングにすることで、水はけが良く、通気性も確保できます。
左:下から見たバルコニー床のグレーチング部分。


2階洗面脱衣室。左側へ延びる洗面カウンターは、アイロン掛けの台としても使用できるようになっています。
用途 | 専用住宅 |
竣工 | 2002年 |
場所 | 神奈川県 横浜市 |
完成時の居住者 | 夫婦+子供3人+犬3匹+猫+1匹 |
構造 | 木造2階建 |
延床面積 | 156.50㎡ |
施工 | 渡辺富工務店 |